本文へ移動
Blink Brief
言語:

比較 · オフィス・メール

イタリアの取引先から届いた .p7m ファイルを開くツール 8 つを比較:料金、署名の検証、アップロードの有無

Blink Brief · 更新日  · ページのつくり方

.p7m の署名まで確かめるなら、パソコンに入れる Infocert Sign(無料の Free ライセンスあり)か Aruba Sign、またはファイルをサーバーで受け取って調べる Poste Italiane の Verificatore On Line か InfoCert のオンライン検証を使います。請求書の .xml.p7m を読むだけなら、aprirefilep7m.it が無料で、ファイルをアップロードせずに請求書の形で表示し、PDF にも保存できます。p7m.io は表示までが無料で、文書のダウンロードは 1 件 3.99 ユーロです。SdI を通った請求書は Fatture e Corrispettivi でも無料で見られますが、Partita IVA を持つ事業者向けで、ログインに SPID、CIE、CNS、Fisconline/Entratel のどれかが要ります。料金と制限は、2026 年 11 月 4 日に各社のページで確かめました。

要点

  • 署名を確かめる:Infocert Sign(Free でも可)、Aruba Sign、Poste の Verificatore On Line、InfoCert のオンライン検証。
  • アップロードせずに請求書を読む:aprirefilep7m.it(無料)、p7m.io(表示は無料、ダウンロードは有料)。
  • 何件もまとめて:Aruba Sign は複数のファイルを検証できます。Infocert Sign でまとめて検証できるのは Pro と Business だけ。Fatture e Corrispettivi は請求書をまとめてダウンロードできます。
  • 公式で無料:Agenzia delle Entrate の Fatture e Corrispettivi。SPID、CIE、CNS、Fisconline/Entratel でログインします。

目的別のおすすめ

  • 署名を確かめる

    Infocert Sign

    無料の Free ライセンスでも、.p7m と .pdf の署名を検証できます。Windows、macOS、Linux 用のソフトです。

    Free ライセンスは無料

    infocert.it
  • 請求書を読む

    aprirefilep7m.it

    Agenzia delle Entrate のスタイルシートで請求書を表示し、PDF に保存できます。ファイルはアップロードしません。

    無料

    aprirefilep7m.it
  • SdI を通った請求書

    Fatture e Corrispettivi

    SdI を通った請求書は最初から入っています。SPID、CIE、CNS などでログインし、1 回の依頼で 3 か月分までまとめてダウンロードできます。

    無料

    agenziaentrate.gov.it

.p7m ファイルとイタリアの電子請求書

.p7m は、文書に CAdES という形式の電子署名をつけたファイルです。元の文書は署名の封筒に包まれているため、ふつうの文書ソフトでは開けず、封筒を開いて中身を取り出すソフトが要ります(InfoCert の説明)。Agenzia delle Entrate の技術仕様書によると、請求書を CAdES で署名するとファイル名は .xml.p7m に、XAdES で署名すると .xml のままになります。

イタリアの電子請求書は XML のファイルで、Agenzia delle Entrate(イタリアの歳入庁)が運営する SdI(Sistema di Interscambio)を通って送られます。SdI は署名のない請求書も受け付けるので、届くファイルが .xml だけのこともあります。SdI を通った請求書は、Agenzia の Web ポータル Fatture e Corrispettivi で見られます。ただし、このポータルを使えるのは Partita IVA(イタリアの付加価値税の番号)を持つ事業者と、その委任を受けた人で、ログインには SPID(イタリアの公的デジタル ID)、CIE(電子身分証明書)、CNS(全国サービスカード)、または Agenzia が発行する Fisconline/Entratel の認証情報が要ります(Agenzia のガイド)。

料金・登録・ファイルのアップロード

ツール 料金 登録 ファイルはサーバーに送られるか
Infocert Sign(InfoCert。旧 Dike、GoSign) Free は無料。Essential 6.90 ユーロ、Pro 49.00 ユーロ、Business 99.90 ユーロ(キャンペーン価格。通常は 149.00 ユーロで、更新は通常価格)。どれも年額、IVA 別 Web の機能を使うには、Free でも登録したアカウントが要ります(InfoCert のガイド)。それ以外は記載なし 記載なし。パソコンに入れるソフト(Windows、macOS、Linux)とアプリ。Web 版もあります
オンラインの署名検証(InfoCert) 記載なし 手順には書かれていません。ファイルをアップロードし、プライバシーの条件に同意して、レポートをダウンロードする流れです はい。手順の最初が、署名またはタイムスタンプつきの文書のアップロードです
Aruba Sign(Aruba) 記載なし ダウンロードには不要。サポートページのリンクから、ログインせずにソフトをダウンロードできます 記載なし。パソコンに入れるソフト(Windows、macOS、Linux)
Verificatore On Line(Poste Italiane) 記載なし。私たちの試用では支払いを求められませんでした 私たちの試用では求められませんでした はい。フォームがファイルを Poste のサーバーに送ります
Fatture e Corrispettivi(Agenzia delle Entrate) 無料。利用者には完全に無料のサービスだと書いています(Agenzia delle Entrate) 必要。SPID、CIE、CNS、Fisconline/Entratel のどれかでログインします。Partita IVA を持つ事業者と、その委任を受けた人向け アップロードはしません。SdI を通った請求書がすでに入っています
p7m.io(DocKit、CAPITA S.R.L.) 無料:開く、署名の検証、PDF の 1 ページ目のプレビュー。文書のダウンロードは 1 件 3.99 ユーロ、Pro は年 15.99 ユーロ、Lifetime は 1 回払いで 24.99 ユーロ(通常は 39.99 ユーロ) 無料で使う分には記載なし。有料プランはメールアドレスとライセンスコードで使います サイトによると、いいえ。外部のサーバーにファイルはアップロードされない、と書いています
aprirefilep7m.it(Labonext S.r.l.) 無料 不要。ファイルを開いたあとの画面に、無料で登録なしと表示されます サイトによると、いいえ。ファイルはサーバーにアップロードも保存もされない、と書いています。私たちの試用でも、ファイルを送る通信はありませんでした
2pdf.it(CodeGuru Srl) 無料。完全に無料のサービスだと書いています 記載なし はい。処理が終わったファイルはすぐに削除するとしています。プライバシーポリシーによると、サーバーはドイツにあります

料金と制限は 2026 年 11 月 4 日に、1 列目からリンクした各社のページで確かめました。各社とも日本語のページがないため、イタリア語のページで確かめています(InfoCert のアカウント登録のガイドと 2pdf.it のプライバシーポリシーは英語のページ)。料金はユーロで、IVA はイタリアの付加価値税です。Infocert Sign のアプリは日本の App Store にもあり、無料です。Poste の Verificatore On Line と aprirefilep7m.it は、同じ日に、架空のデータだけで作った見本の .xml.p7m ファイルで試しました。

署名の検証、請求書の表示、複数ファイル

ツール 署名の検証 請求書の表示と PDF 複数のファイルをまとめて
Infocert Sign はい、Free でも。.p7m と .pdf の署名(1 人の署名も、並列の署名も)と、.tsd のタイムスタンプを検証できます 中の文書を表示して保存できます(InfoCert のページ)。請求書の形での表示は記載なし Pro と Business だけ。複数のファイルやフォルダーをまとめて検証できます
InfoCert のオンライン検証 はい。結果のレポートをダウンロードできます 記載なし 記載なし
Aruba Sign はい。署名が改ざんされていないか、証明書が信頼できるか、証明書が法的に有効かを表示します(Aruba のガイド) 記載なし はい。1 つでも複数でも検証できます
Poste の Verificatore On Line はい。画面に「Rapporto di verifica」(検証の報告)を出し、「Report PDF」で PDF のレポートも保存できます いいえ。「Documento」ボタンは、中のファイルをそのままダウンロードします(私たちの試用では XML) いいえ。1 回に 1 ファイル
Fatture e Corrispettivi ポータルの機能ではありません。署名された請求書なら、SdI が受け取るときに証明書を確かめます はい。請求書の詳細を画面で見られます。PDF は記載なし 「Consultazioni e download massivi」でまとめてダウンロードできます。1 回の依頼で 3 か月分まで
p7m.io サイトによると、はい。AgID のリストと照らして署名を検証する、と書いています はい。売り手、買い手、明細、金額、支払いの情報を表示します(請求書のページ)。文書のダウンロードは有料 記載なし
aprirefilep7m.it いいえ。証明書のデータは表示しますが、証明書、認証チェーン、失効状態の正式な検証の代わりにはならない、と書いています はい。Agenzia delle Entrate のスタイルシートで表示し、XML と PDF をダウンロードできます いいえ。1 回に 1 ファイル
2pdf.it 記載なし はい。請求書を、ふつうの商業用の請求書にならったコンパクトな標準形式の PDF にします いいえ。1 回に 1 ファイル

2026 年 11 月 4 日に各社のページで確かめました。「1 回に 1 ファイル」は、ページのファイル選択欄が 1 つのファイルしか受け付けないという意味です。3 か月の上限は、サービスの仕様書(バージョン 2.4)によります。

ファイルを開くことと、署名を確かめることは別

開くとは、封筒から中の文書を取り出すことです。確かめるとは、署名した人の証明書を調べることで、Aruba の挙げる項目でいえば、文書が改ざんされていないか、証明書が信頼できるか、法的に有効かを見ます。aprirefilep7m.it も、ファイルを開くだけでは証明書、認証チェーン、失効状態の正式な検証の代わりにならない、とはっきり書いています。

SdI を通った署名つきの請求書は、SdI が受け取った時点で証明書が確かめられています。Agenzia delle Entrate のガイドによると、署名されたファイルについて、SdI は署名の証明書が有効かを確認します。検証ツールが信頼できない CA だと表示したら、取引先が Agenzia の Entratel の証明書で署名しているのかもしれません。技術仕様書は、この署名は Agenzia delle Entrate の検証サービスでしか確かめられない、と書いています。そのサービスが Verifica File です。

手元に残すファイル

これらのツールで作る PDF は、どれも読むための写しです。Agenzia のガイドも、原本は電子の請求書だと念を押しています。.xml と .xml.p7m のファイルは、そのまま保存しておきます。

Blink Brief の無料ツール

.p7m ファイルは、このサイトの無料ツールでもブラウザーの中で開けます。複数のファイルを一度に開け、サーバーへのアップロードも登録もいりません。請求書を読みやすい形で表示し、印刷の画面から PDF に保存でき、だれが署名したかも表示します。署名が法的に有効か、証明書が失効していないかは検証しません。ZIP ファイルも開けないので、先に展開してから開きます。

.p7m ファイルを無料で開く

出典

利用者情報の外部送信について