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ガイド · 教会・学校

外国人保護者との面談で言葉が通じないとき:通訳の頼み方、翻訳アプリ、字幕の使い方

Blink Brief · 更新日  · ページのつくり方

日本語が通じにくい保護者との面談は、まず教育委員会に通訳を頼めるか確かめます。自治体によっては、保護者の母語を話せる協力者が個人面談に来てくれます。通訳が来られない短い連絡には、Google 翻訳の対面モードや VoiceTra(ボイストラ)を使います。どちらもポルトガル語、中国語、フィリピン語(タガログ語)、ベトナム語と日本語のあいだで、話した言葉をその場で訳せます。進路や体調のように聞き違いが困る話は、アプリで済ませず通訳を入れます。

通訳を頼めるか、教育委員会に確かめる

外国につながる子どもが多い自治体では、学校に通訳を送る仕組みを持っていることがあります。たとえば相模原市は、母語が話せる「日本語指導等協力者」を市立の小・中学校と義務教育学校に派遣していて、学校から頼めば保護者会や個人面談の通訳もします。

通訳の人を置く代わりに、翻訳機を配る自治体もあります。浜松市は令和 3 年度、通訳・翻訳の支援が必要な児童生徒や保護者がいる学校に、多言語翻訳機のポケトークを 109 台入れる予算を組みました。予算の概要に書かれた使い道は、授業や三者面談での教職員と児童生徒、保護者とのやり取りです。

制度の名前も頼み方も自治体ごとに違うので、学校の日本語指導の担当の先生か、教育委員会に聞くのが早道です。頼むときは、次のことを伝えると話が進みます。

  • 言語:ポルトガル語、中国語、フィリピン語(タガログ語)、ベトナム語など。保護者がふだん話している言語を、子どもや前の担任に確かめておきます。
  • 日時と場所:面談の時間と、学校で会うのか家庭訪問なのか。
  • 話す内容:学校生活のようす、進路、健康のことなど。通訳する人が言葉を準備できます。

翻訳アプリで話す:Google 翻訳と VoiceTra

通訳が来られないときや、日程の確認のような短い連絡には、スマートフォンの翻訳アプリを使います。面談で使いやすいのは、相手と自分の言葉が両方とも画面に出るアプリです。

Google 翻訳(ライブ翻訳) VoiceTra
4 つの言語ポルトガル語(ブラジル)、中国語(簡体・繁体)、タガログ語、ベトナム語に対応ブラジルポルトガル語、中国語(簡体字・繁体字)、フィリピン語、ベトナム語に対応
面談で便利な画面対面モード:画面を分けて、自分と相手がそれぞれの言語で文字起こしと翻訳を読める逆翻訳:訳した文を自分の言語に訳し戻して見せるので、意図どおりに訳せたか確かめられる
インターネットオフラインで使えるのは Google Pixel 9、10、11 だけで、言語の組み合わせも英語とのあいだだけ必要(通信料は利用者の負担)
注意ヘルプの手順は Android 版で確かめました個人の旅行者の試用を想定した研究用アプリ。直接的な営利目的では使えない

Google 翻訳の対面モードで話す

Android 版のヘルプによる手順です。

  1. 翻訳アプリを開き、画面の下部にあるライブ翻訳のアイコンをタップします。
  2. モードと言語を選びます。スピーカーから訳した声を出すなら「会話」、画面で読むだけなら「テキストのみ」です。
  3. 対面モードのアイコンをタップすると、画面が分かれ、自分と相手がそれぞれの言語で文字起こしと翻訳を読めます。スマートフォンは 2 人のあいだに置きます。
  4. 話すアイコンで翻訳を一時停止・再開し、閉じるアイコンで対面モードを終えます。

話す言語が切り替わると、マイクが自動で聞き分けます。ヘルプは「会話」モードでは交互に話すよう書いています。

VoiceTra で話す

VoiceTra は国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)のアプリで、33 言語を訳せ、ダウンロードも利用も無料です。ブラジルポルトガル語、中国語(簡体字)、フィリピン語、ベトナム語は、声で入力でき、訳も声で読み上げます。訳した文を日本語に訳し戻した「逆翻訳」が出るので、伝えたいことがずれていないかを、話すたびに確かめられます。

ただし NICT は、VoiceTra を個人の旅行者の試用を想定した研究用アプリとしていて、研究目的のサーバーで動いています。試しに使うことはできますが、VoiceTra の技術を使った民間のサービスへの移行も検討するよう案内しています。学校で続けて使うなら、教育委員会が用意している翻訳機やサービスがないか、先に確かめます。

アプリで話すときに気をつけること

  • 一文を短くする:「〜なので、〜していただけると助かるのですが」のような長い文や遠回しな言い方は、訳が崩れやすくなります。「〜してください」と言い切ります。
  • 日付・時間・金額・持ち物は紙にも書く:数字の聞き違いは、あとから気づきにくいからです。
  • 個人の情報を言う前に考える:VoiceTra は研究目的のサーバーで訳し、Google 翻訳もオフラインで訳せる機種と言語は限られます。インターネットを通して訳すアプリに成績や家庭の事情を話してよいかは、学校や自治体の決まりに従います。

先生の話を字幕にして画面に出す

聞き取りより読むほうが得意な保護者には、先生の話を日本語の字幕にしてパソコンの画面に大きく出す方法もあります。Blink Brief の無料ツールリアルタイム字幕で、[話す言葉]に「日本語」を選んで[字幕を始める]を押すと、話した日本語がそのまま字幕になります。

  • 翻訳はしません:字幕は、話している言語のままです。ポルトガル語(ブラジル)、中国語(普通話)、ベトナム語、フィリピン語/タガログ語も選べますが、どれもその言語の字幕になるだけです。
  • ブラウザー:パソコンの Google Chrome か Microsoft Edge、Android の Chrome で動きます。Safari は一部の Mac と iPhone だけで、Firefox では動きません。
  • 音声の行き先:Blink Brief には届きませんが、ブラウザーが文字にするために、音声をブラウザーの会社(Chrome なら Google、Edge なら Microsoft)の音声認識に送ることがあります。

よくある質問

面談の通訳はだれに頼めばいいですか?

まず学校の担当の先生か、市町村の教育委員会に聞きます。相模原市のように、母語を話せる協力者を学校に派遣し、学校から頼めば保護者会や個人面談の通訳もする自治体があります。制度の名前や頼み方は自治体ごとに違います。

無料で使える翻訳アプリはありますか?

NICT(情報通信研究機構)の VoiceTra は、33 言語に対応し、ダウンロードも利用も無料です。ただし、個人の旅行者の試用を想定した研究用アプリで、NICT は VoiceTra の技術を使った民間サービスへの移行も検討するよう案内しています。

翻訳アプリだけで面談をしてもいいですか?

日程や持ち物の確認のような短い連絡は、アプリで話せます。進路、成績、体調、家庭の事情のように、聞き違いがあとで困る話は通訳を入れて話します。

出典

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